


憂鬱と束縛と不安を紛らわすには とってつけたような無茶なやり方でも
自分に少しはパワーが湧いてくるような気がした
「どうなったって構うもんか」
明日も同じ不安に駆られることは わかっていたけれど
自分は全て投げやりになったんだと 思い込むことで
なんとかその場を凌いでいた
初めての家出をして3日目
高松行きの高速バスに乗り込んで
隣り合わせた知らないお姉ちゃんに喋りかけていた
何時間も話しているうちに 次第に距離が近づいて
自分を知ってる誰かには 話せない話に及んでいった
隣りのお姉ちゃんは 結婚式間近にして他に好きな人が出来てしまって
どうしようか悩んでいる と涙目になって 初めて逢った私に話をしてくれた
バスを降りるときに 「頑張ってね」と 互いにエールを送って別れた
いつだって美しい旅の記憶
心のひだに触れるのは人のぬくもり
自分ひとりで解決できないことの 大いなる幸せよ
だから私は 現実と繋がっていたい